2017 RoughRoard Spring-Summer
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848435th35thAnniversary ColumnAnniversary Column◀RR2302 (’93~’94)▼RR9451(’08~)ロング&ベストセラーヒストリー①24年目のラフウエストバッグRR6900(’15~)RR9612(’16~)▶RR5544 (’98~’05)◀RR5515 (’97)▶RR5512 (’95~’96)◀RR6700 (’06~’14)◀RR6074 (’06~)“メイドインジャパン”からスタートした看板アイテムライディング用ウエストバッグの代名詞ともいえる“ラフウエストバッグ”が登場したのは今から24年前の1993年。ライダーがツーリングや林道で本当に使いたいサイズや機能を盛り込んで生み出されたのが初代のRR2302というモデル。当時は素材も製造もすべて「日本製」。今も変わらぬ便利な機能と使い勝手の良さ、ハードな仕様に耐えられる高い耐久性を、という基本コンセプトはこの時に形作られます。こうした背景から生まれた商品はライダー同士の口コミもあり、瞬く間にラフ&ロードの看板商品として認知され、後に生まれる多くのバイク用品の指標ともなりました。初代の派手な色使いはバブルの余韻を感じさせますが、1995年登場した2代目となるRR5512は少し落ち着いた色使いへ。このモデルからバッグ上部のスリットポケットもメッシュ化され収納物が見える仕様になります。機能的でありながら不変の定価、¥3900を堅持した黄金期こだわりぬいた商品に対し定価は、初代からライダー目線の¥3900(税別)に設定され、以降約21年、どんなに仕様が変わろうが値上げをすることはありませんでした。1997年より3代目となるRR5515が登場、バッグ上部にグローブをホールドできるゴムコードを初めて装備し始めます。この頃よりパーツやポケット部分などに黒い色を合わせる落ち着いた色使いに。1998年に登場したRR5544では定番のブラック、レッド、 シルバーのほかにロイヤルブルーやバイオレットといった色が定番として存在。この時代はバッグ以外にウエアやグローブでも展開していたロイヤルブルーがラフ&ロードを想起させるイメージカラーとして大人気になりました。この4代目はフロントポケットのロゴやマークを変えつつ、2001年にマットレザー、2002年にはカーボン柄という合皮型押素材なども追加しながら2005年まで続くロングセラーとなりました。派生モデルの誕生、機能と品質の細分化の時代へ2006年、高性能化するバイクに対し被視認性の向上を目的に大型の反射素材を追加し、5代目となるRR6700が登場、以後2014年まで続く超定番ベストセラーとなりました。またこの年には高速道路二人乗り解禁にともない派生モデルとしてタンデムグリップを装備したRR6074 タンデムウエストバッグが登場、以降定番化します。 2008年には多様化する価値観に対応すべく、所有欲を刺激するスタイリッシュなF-styleシリーズとしてRR9451 F-ラフウエストバッグが登場。豊富なカラーラインナップで、熟成を重ねるスタンダードな本家ラフウエストバッグと双璧をなすハイクオリティシリーズとして定番化し現在に至ります。22年目の熟成、正常進化=深化へ5代目のRR6700まで21年間維持してきた定価3900円が、2015年登場の6代目RR6900で崩れることとなります。昨今のグローバル化による海外生産コストの上昇など、生産背景による値上げは心苦しい限りですが、その分細部の熟成を図りました。グローブでの使い勝手を意識した新型引手の採用、ワンショルダースタイルでの使用や日常生活使用でも奇抜すぎず、バイク以外のシーンでも違和感のないデザインへの変更などなど。 2016年には容量を18%アップし、日帰りツーリングでも+αのゆとりを演出できるRR9612 ラフウエストバッグワイドが登場、さらに細分化するライダーの要望に対応可能なラインナップとなりました。 ラフ&ロードでは今後も、闇雲なモデルチェンジはせず、時代に合わせて正常に進化=深化させることで30年、50年と愛されるラフウエストバッグを作り続けていきます。バイク以外でも様々なスタイルで、様々なシーンで使えるウエストバッグのベンチマークになることを目指しながら…求められるのは最高レベルの機能性と使い勝手の良さ、そして耐久性。求められるのは最高レベルの機能性と使い勝手の良さ、そして耐久性。

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