Daytona2023
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ツーリンググループリーダー若くしてGr.リーダーに抜擢された福田が入社したのは2008年。父親がガレージで楽しそうにバイクいじりする姿を見て育ち、18歳で大型免許まで取得し、家では愛車のフュージョンを自己流でいじったりしていた。就職先として当初は美容師を目指していたが、自分で本当にやりたいことは何か?と考えた結果、決めたのがデイトナだった。入社した福田を待っていたのは、ミニバイクレースをやっていた先輩の厳しい指導。バイクを整備する技術指導の前に、工具の整理整頓や商品を大切に扱う心構えなどの基本を叩き込まれた。「先輩はめっちゃ厳しかったです。任された作業も早さと正確性を求められました。そのおかげで、(その後の)お客様へのサポートでも誠意とスピード感を持って応対することができました。入社当時に厳しく指導してもらったのが良かったと思います」。2009年ごろの4ミニ全盛期にはステアリングダンパーやDOHCヘッド復活、ビレットオイルクーラーの開発に携わった。DOHCヘッドは全品社内でポート研磨して出荷していたため、一日中ヘッドと向き合うこともあった。2010年からツーリングGr.でGIVIを担当しながら、ユーザーサポートも任された。「一人ひとりでお問い合わせの内容は違いましたが『すべてのお客様へ公平に』をポリシーに対応しました。修理を依頼された商品は『モノ』ではなく、お客様の『お金』を預かる感覚で接しました。注意して取り扱うのはもちろん、返送する際の梱包まで気を配りました。苦労は多かったですが、サポートを担当したことで『お客様が満足する、ちゃんとした商品を作りたい』という思いが強くなりました」。HenlyBeginsのバッグ担当となって最初に手掛けたのはサドルバッグ。『より良い商品を作りたい』というサポート時代の経験が活かされたロングセラー商品となった。プライベートではRZ・Z・CBなど旧車を中心に乗り継いできた。その時に乗りたいバイクに乗っていたら10台もの遍歴となった。「昔は近場へのツーリングがほとんど。バッグ担当になってからは長距離のキャンプツーリングにも行くようになりました。バッグを積んで実際に使ってみて初めて気づくことが多くあります。バイクへの固定方法、跨るとき足に当たらない高さや荷物の量や安定性を考えた横幅の見直しなど、改良を重ねて出来上がったのがHenlyBeginsのツーリングバッグです。将来的にはHenlyBeginsのバッグをデイトナでもトップカテゴリーの商品にしたいと思います」。巻頭 P.10イージーリングベルトまたは4点支持ベルトの2つの固定方法とズレを防止するノンスリップシートで、バイクにバッグを最強固定。基本機能の高い信頼性と充実装備が、快適なツーリングをサポートする。DH-760 シートバッグPROⅡ LLサイズ26214 ➡ P.412~413デイトナの開発力福田卓也HenlyBeginsSEAT BAG PRO II厳しい指導が真摯な姿勢を作る。ライダーが満足する商品を作りたい。本当に使いやすい商品とは。TakuyaFukudaライダーライダーにに愛愛されるされる商品商品ででトップトップを目指す。を目指す。

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