2017 RoughRoard Spring-Summer
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35th35thAnniversary ColumnAnniversary Column林道ツーリングから生じた必然の耐久性を追求して誕生 「質実剛健」のキャッチフレーズで、文字通りラフ&ロードの顔ともいえるアイテムに成長したアタックザック。その登場は今から27年前の1990年。 時は80年代の空前のバイクブームが少し落ち着き、林道ツーリングが一つのジャンルとしてメジャーになりつつあった時代。それまでの山岳用ザックでは林道走行時のブレが気になる、との声を受け幅の広いウエストフラップを採用し、ラフ&ロードらしい便利なポケットを各所に装備して登場した、初代アタックザックはオフロード系ライダーを中心にヒットしその歴史をスタートさせます。 1993年登場の2代目RR2136は大型のマップルを収納できるスクエアな形状とサイド部分にアタックサポートバッグを合体できるなど機能面での充実が図られました。 1995年に登場した3代目のRR5550は基本コンセプトをそのままに、バッグの底部に容量アップ機能を付け、夜間の視認性を高めるため反射のロゴをつけるなど安全面も考慮。カラーラインナップには、パープルブルーやバイオレット、マゼンタにグリーン、などなど時代を反映した色が多かったのもこの頃の特徴でした。大きくなってもそのホールド感の良さと疲れにくいショルダーハーネスは継承され登場以来11年間モデルチェンジなしの超定番アイテムとして現在に至ります。突き詰められた形状はまさに「機能美」そのもの。質実剛健を形にした「アタックザック」はこれからも皆様のツーリングシーンを強力にバックアップし続けます。◀RR5527 (1997~1998年)◀RR2136 (1993~1994年)◀RR5659(2003~2005年)◀RR5653(2001~2002年)▲RR6052(2006年~) ロードバイク用RR6052(2006年~)▶RR5750 (1999~2000年)▲RR5550 (1995~1996年)▲初代モデル(1990~1992年)永遠の定番、「質実剛健」ロング&ベストセラーヒストリー②アタックザック27年の歴史様々な種類のバイクツーリングを想定しアウトドアテイストを追加  1997年ごろになるとラフ&ロードでもオリジナルテントを販売するなどアウトドアブームが到来。この時登場した4代目RR5557はブラックやネイビーなどの落ち着いた配色に。サイド部分には釣竿やテントポールをまとめて収納できるロッドホルダーや、グローブホルダーなどの便利機能が追加され「オフローダー専用」から「ツーリスト向けアイテム」へとイメージチェンジを果たした時代でした。競技からの機能フィードバッグ、究極のツーリングザック確立へ  2001年ごろからエンデューロ競技などが徐々に一般化し、走行中に水分補給ができるキャメルバッグのリザーバータンクを収納するスペースを追加した6代目RR5653が登場。オフロード車以外での使用も考慮し、バッグ全体の形状もハイスピード化に対応した流線型を意識した上部を絞った形状に変化してきます。 2003年にはアタックザックひとつで旅に出られる、という発想のもと容量を27ℓへ拡大した7代目RR5659が登場。シートバッグとしても使えるようにショルダーハーネスを収納式とし、バイク取り付けに必要な付属品を装備するなどより一層ツアラーご用達アイテムとしての側面を強化。 そして2006年。現行モデルのRR6052が遂に登場。それまで培ったノウハウと耐久性、機能性をすべて盛り込み、容量も30ℓに拡大。宿に泊まるならロングツーリングもこれだけで大丈夫、というザックの究極進化形に到達しました。 1999年登場の5代目RR5750のころになると、背面の通気快適性やカラビナホルダーなどを追加。よりアウトドアテイストを色濃くしながらも今に続く「質実剛健」のキャッチフレーズを使用し、その耐久性の高さを前面にアピール。 「アタックザックといえばラフ&ロード」と多くのライダーが認知し始めたのもこの頃からでした。8989

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